保育園玄関にある『今日の様子』コーナー。
今日の保育活動や子どもの育ちなどが書かれており、お迎えに来られた保護者のみなさんに読んでもらうことで情報共有できるといいなあと思っています。また、保護者のみなさんとつながるだけではなく、記録の作成を通して保育者が自分の保育を振り返ったり、他の保育者の保育内容を知ったりと、保育者自身の成長ためのコーナーでもあります。
今日は1,2歳児クラスの『今日の様子』の横に何かメッセージが貼られているのに気づきました。
⇦これです。
2歳前後にやってくる子どもの「いやだーーー」、地味に心身のエネルギーを吸いとられます。みなさん大変ですよね。
その大変さ、少しでも楽になったらなという思いで担任がメッセージを書いていました。子育てってしんどくても誰かに代わってもらうことはできません。でもしんどい時に寄り添ったり応援したりできる人が必ずいます。「いつでも聞かせて」って言われたら、それだけで少し気持ちが楽になる気がします。
年長おとまりかい(6月末実施済み)では、子どもたちとの話し合いの中で夕食でカレーライスを食べることになり(4月)、その材料となる野菜とごはんを「たくさん食べたいから」という理由で栽培することになり(5月)、畑を作り、田んぼを作り収穫を楽しみにしていました。
さて、いよいよおとまり会目前となったので、にんじんと玉ねぎの収穫です。ちなみにじゃがいもは前の週に植えたばかりなので芽も出てないし、稲も葉っぱしかないので今回はさすがにスルーしています。にんじんは葉っぱが出ているし、玉ねぎもビュンビュン伸びているので期待が持てていたようです。
そして、いざ引っこ抜いてみると…
もやしより細いにんじん(写真は比較のためにクリップを並べています)、植えた時とほとんど形状が変わってない玉ねぎが姿を現しました。玉ねぎはどうやらじゃがいものように増えているイメージがあったらしいです。完全に間に合わないことがわかり、計画変更、今度は買い物へ。
『カレーライスを食べたい』から始まり、たくさん食べるためにはどうしたらいいのか考え、畑を作って種を植えて・・・子どもたちの試行錯誤に付き合うことって本当に楽しいです。
この写真の生き物、何かわかりますか?
答えはトンボ。園庭のビオトープで育ったヤゴがちょうど羽化しているところです。虫が大好きな子どもと一緒に見守りました。
ビオトープは2年前の秋にたくさんのトンボが飛んでくるのを見て、園庭に池を作るとトンボが卵を産み、ヤゴが育ち羽化をして成虫になり、また卵を産む…そんな命のサイクルを身近に感じられる場所があればと、園長が子どもたちの表情を思い浮かべながら作りました。
保育所保育指針の解説には、子どもを取り巻く環境の中に身近な自然と触れ合うことの大切さがたくさん書かれています。
ですから、ゆめのみ保育園の園庭は子どもたちにとって身近な生き物がたくさん生息する場所にしたいと考えいます。
なぜ生きものがたくさん? それは、たくさんの生きものが集まる=たくさんの命が集まっていると考えています。虫たちの存在は、身近にある自分たちよりもか弱い命そのもの。子どもたちは、その存在に愛着を感じるようになるでしょうし、命を大切できる心が育つと信じています。さて、最近はどこからやって来たのかビオトープからカエルの鳴き声が・・・。毎日高らかに鳴いているのですがその姿はまだ誰も見ていません。どんなカエルなのかとっても気になっています。
どんぐり組(年少)が線路の方まで電車を見に行きました。
運転士さん、子どもたちに気づいて「ポー!!」と汽笛を鳴らしてくれるので
みんな大喜びです。このスポット、電車だけではなく牛も見ることができるお得な場所です。
帰る途中、ある看板を見て「ひでき先生(園長)いた!」とニコニコのみんな。
えっ?!これ?『立入禁止』って…
何をしているかというと田植えの準備です。
園庭の土に水を入れて田んぼづくり。泥の中に足を入れると…
「ころんじゃいそう」「あれ、足がぬけない!」「長靴が脱げる~」
そんなトラブルを経験してみて解決策を考えます。
「こうすれば転ばないでやれるよ」「この形でやるといいよ」「つま先からあがれば足がぬけやすいよ」
ちょっと苦労しても体験から知ることは子どもの心に深く残るはずです。
「生命の不思議さや尊さに気づき身近な動植物への接し方を考え、命あるものとしていたわり、大切にする気持ちをもってかかわるようになる」
これ、すべての保育所の保育の基本となる考え方や内容が書いてある『保育所保育指針』に載っている文章です。
うちの園、できれば子どもたちには見たり聞いたりするだけでなく、できるのなら直接体験させてあげたい…そう思っているところがあり
今年で3年目になりますが酪農学園大学のご協力で、この春産まれた子羊をお預かりさせてもらい、期間限定ですが飼育させてもらっています。
今年も園庭の桜が散るのと入れ替わるように、子羊たちがやってきました。
羊に触れるとその温かさを感じ、その温かさから「命」を感覚的に感じることができるような気がします。
今年も羊たちとの出会いが子どもたちに何をもたらしてくれるかな。ワクワクする日々がはじまりました。
園庭にて、「おてつだいしたーい!」「ぼくもやるー!」「わたしもー!」
遊んでいた年長さんがどんどん集まりバケツで土運びリレーが始まりました。
さあ、これから何が始まるのかな?
5月5日はこどもの日
そして74年前 「児童憲章」が制定された日
日本が戦争に負けたあと 子どもたちが幸福に
暮らしていけるように 定められました
いつ どこに産まれても すべての子どもたちは
守られ 愛される存在であってほしい
入園・進級から約1カ月、子どもたちにとって新しい環境が少しずつ安心できるものになってきているように感じています。
日差しの暖かさ、土や草花のにおいに春を感じたり、新しいお友だちや先生との出会いがあったり
雪がとけていくように緊張がとけてその子らしさが芽吹いてきています。
こどもも大人も自然も…春の真っ只中です。